「ロウ、おかえりー。腹減った♪」 「作るから待ってろ。」 スーツを脱ぎ始めた時、妙な視線のカーゴに気付いた俺。 「……何だ?」 「いやぁ、スーツってエロいよなぁ。」 「全然。」 「うぇー。エロいって!ロウは特に♪」 「全然。」 何だか残念そうなカーゴは放っといて、俺は部屋着に着替える。 「さて、作るか。」 「違うのも作ろうぜ?」 「……何を。」 「子作り♪」 「男同士だろ。つか、答えは分かってたし、 今は気分じゃないから却下。」 「えぇ〜。」 まだ文句を言うカーゴを置いて夕食を作り始める俺。 今日は野菜炒めとオムレツ?卵焼きでいいか。さくっと作って部屋に戻る。 「ほら、出来たぞ。」 「おぅ♪」 食事の時は静かな部屋。TVの音だけが響く。 「そういえば、カーゴ。今日の成果は?」 「……ごめんなさい。」 食器や箸を置いて、縮こまる熊。 「ほう?」 「起きるのが遅くて……」 「……そうか。」 「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめ……。」 「もういいから。」 更に静かになったまま、食事を終えた。 † 「カーゴ。風呂は?」 「まだー。」 「なら行くぞー。」 「ん〜。」 一緒に暮らすようになってから、毎日カーゴと風呂に入ってるが……。 「……カーゴ、狭い。」 「しょーがないだろっ!?」 「少し痩せたらどうだ?腹以外。」 「そんなの無理だぁっ!」 とか言いながら、ギャーギャーと風呂入るから、 近所に何時知られるか、ビクビクしてはいるんだが。 まぁ、知られてもいいか、と最近は思う。 † 風呂から上がって、扇風機に当たりながら、カーゴを見る俺。 「さて、風呂上がったし……。」 「上がったし?」 「寝るか。」 「えぇ〜。」 不服そうなカーゴを見ると、ボクサーパンツに染みが出来ていて、 俺の横に仰向けで寝そべった。 「……ロウの子作り、しようぜ。」 「そんなに顔を真っ赤にして言うなら、 言わなきゃいいじゃないか。つか、シたいだけじゃないのか?」 「それもある。けど……ダメか?」 恥ずかしいのに足を広げて、少しだけ腰を上げるカーゴ。 顔は真っ赤で、上げた腰とベッドの隙間の奥に、 短い尻尾が振られてるのが見えたので、 俺は軽く溜め息ついてから、カーゴに被さる。 「……分かったよ。」 「ロウ大好きだ♪」 「分かった分かった。とりあえず脱げって!」 二人とも裸になってから、俺はローションやら何やら……ようは、 ♂同士に使う道具を用意する。 「何時も通りでいいよな?正常位で。」 「あ、あぁ。」 ローションを少し取って、カーゴの尻に軽く触れていく。 様子見しながら徐々に指、玩具と、太いモノが通れるようにしていく。 「あっ、ぅ……ロウ、出ちまうっ……。」 両足で俺の愛撫を止めるカーゴ。息の仕方も少し艶めいてくる。 「じゃ、本番行くか。」 たっぷりローションを塗った俺のモノを、カーゴへ入れていく。 「ふっ、ふー……。」 「カーゴ、大丈夫……か?」 「あぁ……。ロウのはやっぱり玩具より太いな……。」 「ふむ。」 奥まで入れてから、俺はカーゴに被さる。 「……カーゴ、好きだよ。」 「オレもだ、ロウ。」 見つめ合ったまま、ゆっくりと唇を重ねて目を閉じる。 お互いの温もりを感じたまま、 二人だけの時間を、俺たちは噛みしめ、愛し合う。 夜は始まったばかり。 まだまだ寝れそうにない……。