<明けない夜と朝の狭間> 「………。」 気がつくと、俺はやたら明るい部屋に居た。 照明らしき明かりが眩しくて、思わず目を背ける。 「NUMBERS=●●=、起動しました!」 「ようやく帰って来たのね。おかえりなさい、●●。」 猫獣人の女性に抱き締められる。 その人は肩を震わせながら、泣いていたようだった。 俺は無意識に背へ手を延ばして添える。 「もう、私を一人にしないで……。」 そう呟いていた。