「好きだ。」 思った事を口にしてみた。 「……ありがとう。私も好きよ。」 彼女は微笑んでから、作業を再開する。 ……違う。俺はそんな意味で言ってない。 分かって貰えない。気持ちが悪い。 「大丈夫よ。私も●●の事、好きだから。」 彼女に抱き締められる。 言いたかった文句が消えていく。このままでいたい。 ――ずっと、このままで。 彼女は俺を寝かし付ける。俺も素直に従う。 カプセルの中から彼女をみる。 段々と中は、液体に満たされる。 彼女の声が籠り、ボタンを押す音がする。 そして、俺はまた眠りはじめる。